中庭の家

  • 2008.05.13
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昨日までと違い今日は暑いくらいでしたが、少し風邪気味で現場に向かいました(^_^;)
外部は左官下地のラスが張られつつあり、外観はだいぶ出来上がりイメージに近づいてきましたが、外壁面も大きいので、ちょっとした色で随分イメージが変わるだろうと思います。
一方の内部も、建具枠などが付き始めて、中庭の木製建具の枠もついてきました。随分大きなペアガラスがはまるので、施工が大変なのですが、頑張ってください!
このようなロの字型の中庭というのは、コの字のように外部にどこかが抜けている平面と違って、内部に完結した外部空間であり、外部からは中庭が見えないし、中庭からは外部が見えない(当然ですが)という意味で、外部空間ながらも、室内の一部に屋根がかかっていない、という在り方をしてきます。
コの字などの中庭の場合は、軒先や外壁も外部とつながってくるので、どうしてもその連続性の中で同じ形状にすると、外部からみるとちょうど良いバランスのものが、中庭側からみると、少しスケールが大きかったなとかもう少しだけ繊細に仕上げればよかったな、と感じることもあります。
一方で、この中庭は外部と連続せず完結しているので、軒先も少し細く抑え、建具も、外部はアルミですが、内部は風が入りにくいこともあり、また入り隅のアルミサッシュ納めはとてもゴツくなってしまうこともあり、木製サッシュとしていますので、とてもすっきり優しい開口面となると思います。
ところで、敷地の周囲にも、鉄筋コンンクリートや鉄骨の様々な形の建物が建ちつつあります。
それを見越して、中庭に開き、外部には寡黙で抑えめな外観としましたが、饒舌な周囲に対し、寡黙なこの住宅がどう見えるか、出来上がりにご期待ください。