マイケル・ムーアの世界侵略のススメ

  • 2018.11.03
  • BLOG

久々に映画ネタですが、アメリカ的思考に冒された日本人には(にこそ)見て考えるべきことがたくさん含まれてました。まあもちろん少し割引いて見ないといけない方でしょうけどw

イタリア人はやたら有給が多くみんな旅行ばかりしているとか、フランスの給食はレストラン並みで子供達の食育には最高な環境だとか、フィンランドは授業数を減らして学力が上がったとか、ノルウェーの刑務所はとても自由だけど誰も逃げようとしないし再犯率も低いとか。。アメリカや日本と逆のことをしてそれで彼らはとても幸せそうだ。つまり我々が重視する「効率」というものが非人間的でしかない、と信じているから必然的にそうなっているのかな。

いろんな事が言えるとは思うけど、僕が特に感じたのは、これからは米中の時代で欧州の地位は落ちてゆくと見られているけども、フランスやイタリアとかは国としてのブランド力があるから「効率」なんて追求しなくてもお金が回ってくるんだと思うし日本人も大量のワインを買ってお金を落としているわけだしw

何が言いたいかっていうと、日本が今やろうとしている働き方改革や外国人労働者受け入れ云々より前に、いわゆる「コモディティ=価格競争にさらされるもの」への産業の軸足を、少しでもそうでない、価値の高いものをさらに高く売る、という方に映してゆかないと、いつまでも価格競争を、それも国力が衰える中で戦ってゆかなければならず、もしそれに勝てるとしたらやっぱり国民の豊かさを犠牲にするしかなくなってしまうのではないか?という事です。

江戸は「宵越しの銭は持たない」と言われますし、金は天下の回りもの、と考えられていたとすれば、経済はとてもよく回るし、となると付加価値の高い良いものが買われるし、だから日用品にさえも文化の薫りのするものが溢れたのでは?と推測するんですが、日本にもそういう「安かろう悪かろう」の対極の世界があったのだと思うし、「ユニ〇〇」とか「ニト○」とかが大きな顔をしている国では賃金レベルが上がらないのも当然だと思います。

大きな話は以上としても、私たちにできることは、少し高くても価値のあるものを買うこと。自分の仕事でもそんな価値のあるものを少しでも目指すこと。多くの人がそれを心がければ、アベノミクスなんて有害無益なだけだと思いますが。

どうでしょうか。