民放は見ませんが、BSのプライムニュースは良く見ます。
BSだからか結構出演者が時間に追われず、言いたい事を言っているし、司会？の反町さんは結構「そもそも論」が好きなようで、そこに共感する事も多いですが、たまに、ゲストが（まあ肩書きのある方ほど仕方ないけど）体裁でしゃべっていたりするとつまらないので消します。

昨晩は医療改革などだったのですが、医療と建築の世界というのは、どちらも国民の生命を守るという重たい責任を負っているにもかかわらず、随分扱いが違いますよね。医療は、直接的に生命に関わるからという理由でしょうけれど、質を担保するために医療報酬が守られていますが、一方の建築の世界は直接的に生命に関わっているように見えない（けど地震や災害で多くの命を奪います）からか、規制はいっぱいあっても、報酬は、どうぞご自由にという世界。

正直どちらも一長一短だと思いますが、本来の目的は？というの所から考え直してみると、当然ですが、より質の高いものを、無駄な費用をかけずに確保する、という事に尽きると思うのですが、さて、医療のように定額の報酬だと、質の高い医療を提供してもより多い報酬とはならず、患者を誤摩化しても同じ報酬をもらえてしまう。建築は、価値さえ認められれば高い設計料を貰う事も可能だけど、日本の体質として設計料なんて沢山払うのはもったいない、という思考なので、頑張るのがアホらしくというか、生活しなければならないから、ほどほどの仕事しかできなくなってしまっている建築士がほとんど、と言ってよいでしょう。

だからどうすれば良いかというと、お金を払う国民が、その医療なり建築の質をきちんと理解できるようになって、またその医療なり建築を提供している専門家達の情報を十分に得る事さえ出来れば、美味しいお店は高くても繁盛して、ダメな店は安くても閑散としているという、ある種健全な状況になるでしょうし、安かろう悪かろうの医者がもしいたとしても、現状の定額報酬で怠けている医者より質が落ちるか？といえば、寧ろ頑張れば報酬が上がるんだから頑張るでしょう？？

昨日も「インセンティブ」って言葉が結構使われてましたが、専門家にインセンティブは不要じゃないか？と思います。そんな事しなくてもやるべき事は自ら分かってやるのが専門

家でしょ？良く分らない大勢に対して、ある方向に導くためにはインセンティブは必要だとは思いますが。

国は自分の仕事を減らしたがらない、という基本的な性質が、より医療を悪くしているように見えます。

「私の声」というのに、そんな事を書いたんですが、ちょっと違う事をしていたら、読まれたような気もするのだけど、どなたか聞いてませんでしたか？w