ニューシネマパラダイス
- 2008.03.12
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1989年のイタリア映画。ご存知の方も多いでしょう。
ローマに住む映画監督サルヴァトーレが30年振りに故郷のシチリア島に戻るところから始まる。
映画が好きな少年時代に出会った映写技師アルフレードに様々な事を教わりながら、とある女性エレナを愛する。だが、引き裂かれ、腐っているところを、アルフレードに諭され、町を出て、帰らないように言われ、ローマに出て、映画監督として成功する。
そして30年経ち、アルフレードの葬式の知らせで、故郷に戻るが、エレナの面影を持つエレナの娘と出会い、そしてエレナを訪ね、二人は再会する。
サルヴァトーレは心無いままに多くの女性と付き合い、別れ、エレナは、結婚子供を持ちながらもずっとサルヴァトーレを想っていた。
運命のすれ違いさえなければ、本当に求め合う相手だったはずが、運命に引き離され、でも最後に出会い、時を超えて求め合う。
さすが名作だけに深く、面白い内容でした。
生まれ育った町への、そして大好きな映画への、出会った人々や愛した女性との様々な思い。
今の時代、生まれ育った町へも、自分の仕事へも、そして人へも、そんなに深く、長い思いが欠けてしまっているように思いますが、なんだか人間として寂しい世の中ですね。
それらのものを、どれだけ、一生思って行く事ができるかが、人間の深さのように思います。
世の中が、複雑になり、便利になればなるほど、もっともシンプルで大切な事が見えなくなるけど、それを見つけ、心から泣いたり笑ったりできるのが、人間らしく生きる事なのかなと思います。そしてイタリア人などは、我々日本人からみると、変わっているように見えて、実はその辺りのことが自然と出来ている、幸せな人たちなのかな、な〜〜んて思いました。