ナイロビの蜂/DVD
- 2008.10.21
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テレビが下らないとついついDVDを借りてきて見てしまうことが多いのですが、小さいテレビでみていると響いてこないものも多いですね(^_^;)
この映画は、アフリカを舞台に、製薬会社の大きな陰謀に気づいて動いてしまった夫妻の物語なんですが、映像も美しく、感動的な良い映画なのですが、それよりも、大きな利権のために人の命を何とも思わないような世界というのが、私たちの気づかない(ように仕向けられているだけですが)ところで大きくうごめき、汚い甘い汁に群がる人びとがどこかで大きく世界を動かしているという構図に、改めて気づかされます。
たまに思うんですが、多分きっと、私たちが抱えるいろいろな病気に対する特効薬とかは実は結構発見されていながら、きっと特効薬なんて出来てしまうことで大きな利益を失う製薬業界が、自らそんな特効薬を売り出すわけもなく、葬られてしまっているなんて事が結構あるんじゃないかと本気で思っています。
同じような理論で、官僚も、いくら国民のためになるなんて分かっていても、自分たちの不利益になるような政策に対して前向きに取り組むことはない。
そこには大きなねじれがありますが、人間の弱さですね。
誰かが、真に人間のために、疑いの目をもって戦わなければ、世の中は良くならないですし、それは僕たちのいる建築の世界でも同じだと思います。
年寄りみたいな事を言いますが、本当に「骨」のある人物が居なくなったなあと。。
歴史上の人間にしても、もう一昔の政治家にしても、なんだかもっと骨のある人間が世の中を変えてきてくれたのに、今は寂しい限りで、世の中が良くなるなんて期待をするのがバカバカしく思えるくらいですが、自分は自分の職能の世界で精一杯気骨を持って生きなければいけないかな。なんてところで重たい話は終わりで〜す。