スキッププラン
- 2009.02.06
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新しいプレゼンで、敷地形状や、繋がった感じで生活したいというご希望が、スキップフロアという形での提案となりました。
平らな敷地で無理してやるべきものではないのですが、単なる1階と2階という生活の分断と比べると、生活のつながりが生まれるので好ましく思ったりもします。もちろん平屋にできる条件ならそれも良いのですが、必ずしも難しいので。。
西側道路側からの模型写真ですが、東と南に窓を大きくした代わりにこちらは壁です。
外から目立つ位置というのは中からも落ち着かない場所なのでそこに窓を開けるのは良い事ではないし、美しくもないと思います。その分南や東には十分開いてますけれど。
さっきDVDを観てたのですが、アフリカの土着な生活空間が、土で塗り上げた壁と、草でつくった簡素な屋根のボリュームが中庭を囲むような形で集まって、ひとつの家族の空間をつくっているような感じだったのが、とても心地よさそうに思いました。
決して生活の細かな機能のためにつくられた空間なんかじゃなくて、土で空間をつくるにはこれしかなんだよ、という前提の空間に合わせて生活しているのですが、決して便利ではないでしょうけど、ずっとずっと気持ち良さそうな空間だと感じました。
だからといって、不便でも気持ち良ければいいとは思ってなくて、便利さというのは、表に出すべきじゃなくて、裏に隠してきちんと確保すべきで、それが表に顔を出すというのはやっぱり気持ちよくも美しくもないのかなって思いました。