シンプルな2階建て
- 2009.07.31
- BLOG
僕も事務所を始めて10年目なのですが、最近、自分の建築や住宅への価値観が変化して来ている事に気づきます。
今回のこの設計も、案としてはだいぶ詰まって来ていますが、とてもシンプルな総2階建てで、変哲がないといえばそうで、多分5年前の僕だったら、何か満足できなかったような気がする一方、今の僕は、この素直さが、良い結果になる事が読めて来たというか、何も変わった事をする必要なんてなくて、素材と形をきちんと設計すれば、十分に良い住宅になるという確信が持てるようになってきたように感じています。
一方ではちょっと変わった形もやっていますが、どちらにしても、その環境、要望、コストなどに対し、「素直」に考えた結果だという事はブレない部分だと思っています。
また、その素直さだけが、建築を永く存在させる事ができるベースだと思っています。
その結果は、決して華々しいものでも、目立つものでもないかもしれませんが、僕はそれでいいと思えるようになってきています。(最初からその方向ではあったつもりですが。)
でも、そんな素直なつくられかたをする住宅があまりにも少な過ぎる世の中で、何故か、僕が設計させて頂いたものが、逆に目をひく事があるようです。
でも僕は目立たせたいとは思わず、もっとまわりの住宅も、素直に、真摯につくられ、僕が設計したものがもっと自然に馴染むまちなみになってくれたらそれがいいと思っています。
なんかいい人ぶってる??なんて言わないの〜
名を残したいなんて思わないし、良い仕事を残したいだけですよ〜〜