グッパイ、レーニン

  • 2010.06.20
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なかなか良かったです。旧東ドイツを舞台に共産主義者家族が、東西統一の中で様々な思いを抱きつつ。。。という(良くわからんですよね)。
僕らの世代以降というのは、大人になった頃には共産主義は資本主義に敗北を認め、消え去っていったので、実感として、何を信念に共産主義に生きていたのかが分かっていないと思います。つまり資本主義に疑いを持たずに育って、生きてしまっているように思いますが、でも、資本主義にも危うい面が多々あって、共産主義ではないにせよ、何か他の社会の在り方があるのではないのか?という事を考え、それがあるなら、革命でも起こして社会を変えてゆかなければならないし、実際、歴史を振り返れば多くの革命でもって、人びとは社会の枠組みを組み替えてきたわけです。
この映画でも、簡単に西の文化に馴染む人間と、東の文化に執着する人間が描かれるのですが、資本主義というのは貨幣を前提とした上では当然もっとも相応しいのかもしれませんが、貨幣というのは世の中を常に巡っていなければダメなので、なんだか常にお金を巡らせる事を脅迫された世の中にならざるを得ない。でもそれが本当にそんなに良い社会の在り方かどうかなんて分からないし疑ってみるべきじゃないかと思います。
と、そんな事が描かれていた訳じゃないですが、今読んでいた本とちょっとシンクロしてしまい。。
でも、描かれていた事として、社会というのは残酷だけど、でもだからこそ、家族や人間同士の絆っていうのは大切なんですね。ちょいと涙がでました。