オープンしました

  • 2009.02.12
  • BLOG


何度か紹介しましたが、台が入った画像なので何の店舗だかお分かりかと思います。僕としてもとても変わった仕事で、何かと慣れず大変苦労もしましたが、やっとオープンを迎え、開店の様子を見てきました。
その時の写真は撮る訳には、でしたが、千人くらいの人間がお店の中に居たので、画像のような状態とは雰囲気が全く違うというのも不思議な感覚でした。
内装デザイン細かな部分は、最終的にはお店側の方針で進めたのですが、骨格的な部分や丸い天井は僕のデザインで進み、出来るだけ天井の圧迫感がないようにしたいという要望に沿うために、天井チャンバーという換気方式を使う事で、既存ビルの限られた高さと構造体の中で高さへの広がりと、店舗としての空間の個性を出せたらと思いました。
建築設計では、多種多様な建築を対象としますし、独立前に勉強させて頂いた事務所でも大きな建築なども経験しましたが、特に最近は住宅を主に手がけていることもあり、今回は、その対照的な面をとても実感しました。
でも、どんな建築であっても、そこに居る人間に何らかの心への働きかけをするのは間違いなく、より良い形で働きかけができるように考えるのが僕たちの仕事の一つだとは思いますし、その意味では「対照的」とか言うべきではなく、いかに働きかけるべきかを見定め、方向付けしてゆけば良いのかな、とも思います。
それでも、僕はそんなに器用ではない事に今回の設計を通して改めて気づいた訳ですが、頑固な職人気質、みたいなものが、生来持って生まれたのか、その後身に付いてしまったのかな、、と。
頑固な職人気質みたいなのは、嫌いではないんだけど、冷静に考えて、それがとても大切な時がある!と思う反面、何かに固執しすぎて逆に見失うものがあるかもしれないとも思ったりもしますが、それに気づくことが出来るために、人間の巾、が必要なんだろうし、そのためにはやっぱりいろんな経験が必要なんだろうと思います。
これからも、もっといろいろな設計をさせて頂く事になるとは思いますが、今回もひとつ、良い経験をさせて頂いたと思っています。