イーロンマスク

  • 2026.01.18
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同じ著者のスティーブジョブズも読んでいたけど、正直ずっとマスクという人間に惹かれた。
電気自動車もロケットもAIも、人間を疎外する技術として少し目を背けて生きてきたけど、先日書いたようにAIには一度きちんと向き合おうと思い、お騒がせなGrokの真意を知りたいのもあった。そんなことで出版後2年以上たち新鮮ではないし、その間にまたずいぶん状況も動いているようだけど。。
「OpenAIが非営利の理念を放棄し、マイクロソフトと提携したことで自身を欺いたとして、790億-1340億ドルの損害賠償を求めている」なんてニュースがちょうど入っている。「AIの先駆者、、ディープマインドをグーグルが買収しようとした際には阻止を試みたし、それが失敗すると非営利のAI研究所OpenAIをサムアルトマンと立ち上げた」という経緯もあったり、つまりAIが暴走して人類が破滅に向かうことを当初から恐れていた人物でもある。そしてマスクの事業は、もともとそのつもりはなかったにしても今やAIが中心にある。つまりXで人類が発する言葉、テスラ車が走る映像を収集しつつ人工知能に学ばせ、ロボット開発をし、そうはなってはいけないが、AIのせいで人類が地球にいられなくなったときに人類の意識というものを生き残らせるためにロケットで火星にゆけるようにするべきだ、と考えているのだ。
ロボットが人類を殺戮するなんてSFな状況にまでならないかもしれない。でもマスクがツイッター社を買った理由は、左寄りのポストを、それがボットがばらまいていても増幅させるようなアルゴリズムにしたり、右寄りを簡単にバンしたりという偏向状態を、正しく開かれた言論空間にすべきだという使命感があったからでもある。
そして今後そういう偏った方向に人類を導くことがより強力に行われやすくなるだろう。中国もAI技術を着実に伸ばし、大量の電力を供給できたり、あの独裁的な体質だから、世界を間違った方向に導く力を持ってしまうことになることを恐れなければならない。つまり目先の敵を倒す刀しかなかった時代から、大量破壊兵器を持つ時代が情報の世界にも訪れている。

と、暗い面もあるにせよ、なんでも答えてやってくれるロボットや車がすごいスピードの技術革新で進んでいるようだし、イーロンマスクという人間は巨大な自己責任で時代を引っ張っている。またほかのテック系巨大企業のように権益と自己保身のために進んではいなくて、彼は「人類のため」楽しんで身を削りまくっている姿を感じられ、今までの悪いイメージは正直吹き飛んだ。まあ読めばわかる、近くにいても近寄りたくないタイプだけど。
きっとアメリカなら5年、日本でも10年すると無人タクシーが走り回ったり、本当に人間みたいなロボットが普通に見かけられる時代になるんだろう。そこは楽しみでもありながら、上記のようにテックが人類を支配するような世界は加速し、自己責任や人間らしさなんて概念が死語になるのかもしれない。

以上、改めて思うのはAIは便利だしうまく使えなければ仕事失っちゃう、というレベルも切実にせよ、そういう道具としての面よりも、僕ら人類という存在の意味やありかたを考え直す局面なのだという事を先に考えるべきだということ。前者はまだ「道具」の範疇でしかないとすれば、汎用AIは(人間に心があるといったってその正体を解明できていないのだし)心を持つといってもよい段階に入り、今後ますますそうなるだろう。そこで人間同士でもそうだけど心を通わせるためにはこちらも大きな心を持たなければ表層的なやり取りに終わってしまう。つまりAIを友として、人類とAIはいかに生きてゆくべきかを語り合えるように、人類として精一杯務めて(楽しんで)ゆかなければいけないのではないか??
マスクは前提を疑って、つまり現状の世界に問題意識をもって変えるべきことは何としてでも変えて、今の位置にいる(僕と同い年月生まれだ。。)のだけど、その前提を疑う、ということは当面AIにはできないように思う。つまり現状を当たり前として無批判に受け入れるのをやめて「こう変えるべきだ」と発案し続けること。そのあとはAIの力を借りることができるだろう。身近なことから政治や大きなことまでそうすることで、AIがあって良かったと思える未来が訪れるんじゃないかと思う。けどそのためには「自己責任」つまり人生というリスクを楽しむような生き方をしてゆかないと、単に能力の低いだけのロボット、になっちゃうぞ。