アンディウォーホル/DVD
- 2008.11.02
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ポップアートで大きな影響を与えたアンディウォーホルのドキュメンタリーです。
移民の子で、容姿にコンプレックスを持つ内気なゲイであるという、、、やっぱり芸術家として大成するには良い前提だったのかも知れないですね。
ただ、芸術家とくくってしまう訳にはいかず、逆に、それまでの特権階級的な「芸術」というものを転倒し、自分もいつも食べていたスープの缶やコーラの瓶、TVスターなどといった、誰でもが平等に得る事が出来るものを描くことによって「ポップアート」というものに大きな道を拓いた大きな存在です。
日本でも近年、開かれた美術館が各地にでき、子供から芸術に親しめるようになりつつありますが、それはポップアートの本質が、それまでの芸術が求めていた知識や教養などを必要とせず、見るままに感じるままに向かえば良いというようなものであるからだと言えます。
でも、ウォーホルの時代から多くのポップアーティストが生まれてくるにともなって、何となく純粋さが複雑さに代わり、素直に感じられないように見えます。
そろそろまた、新たな時代のウォーホルのような存在が現れ、アートの世界も、そして他の世界も変わってゆくんでしょうね。
でもでも、アートの世界はある種、消費の海の中にあるとすれば、でも僕たちのいる建築の世界は決して消費の海の中には居てはいけないと思うから、ウォーホルが言ったという「僕を知りたければ作品の表面だけを見てください。裏側には何もありません」なんて言葉の逆で、「表面は気にせず、奥を奥を感じてください」と言わなきゃいけないんだろうな〜って思います。