アニー・リーボヴィッツ
- 2009.08.28
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アメリカの有名女性写真家だそうですが、知ってましたか?僕は知らなかったのですが、名だたる有名人の写真を撮り続けてきたという話題性よりも、写真の奥深さをとても感じさせてくれるもので興味深かったです。
僕も建築をやっているので、実際の建築というのは常に見る側の視線や動きと共に動くのが当然の見え方に対して、建築雑誌を目にする事が多い中で、やっぱり写真というのはある瞬間を切り取ったものとならざるを得ない、という大きな違いを意識的に気にしておかないといけないなあと常に思っています。
つまり、確かに雑誌の写真は美しく感じますが、実際の建築は決してそんな見え方をしない!という事だし、ある止まった視点から美しいだけの建築ではなくて、やはり人間が体験として動きの中で感じて、美しく感じるものでなければならないということです。
という感じで、建築においては写真というのはちょっと割り引いて見てしまうのですが、逆に、このリーボヴィッツの写真というのは、「その瞬間」をとても美しく切り取り、永遠に保存していて、コンパクトカメラを使っているのに、なんでこんなに違うものが撮れてしまうんだろう、と感じさせます。
でも、その陰には、とても厳しく写真に向かってきた姿勢があり、多くの一流な被写体との仕事の中で、様々な事を感じ、考え、反省もし、そして常に何かを試み生み出そうとする姿勢があったからこそ、今の彼女があることが分かります。
どんな事でも一緒ですね。
好きな事を、粘り強く、根気づよくやっていれば、必ず一流に近づけるんでしょうね。
でもその最後に一流になれるかどうかは、やっぱり才能や、出会いや、運も大切でしょうけれど、、でもそれも努力している人には寄って来てくれるんだと思います、というか信じます(^o^)