もうすぐ竣工ですが
- 2008.12.21
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年内竣工向けて急ピッチで工事が進んでいます。
独立前に勤めた事務所では結構大きなものも担当させて頂いていましたが、この工事は既存ビル改修という事もあり、実質工期が短く、また着工後になって出てきたような問題もあって、何かとバタバタっとしてしまいましたが、やっと問題も解決してきました。
やっぱり店舗ですからオープン期日が決まっていて、それを遅らせるということはとても重大な事で、スケジュールは厳しくとも間に合わせる事が至上命令だと言えます。
また、空間としての強い印象を与える事も必要とされますが、その二点は、住宅設計とは結構対極にあるような価値観を持っています。
ただ、対極的と言っても、同じ人間のための空間としての本質は同じなわけで、今回は何となくそんなことが自分の中で見えてきたような気がします。
様々な使われ方、要求に応じて空間は形を変えますが、でも、何か原則的な強いルールみたいな軸というか、デザインの背骨みたいなものがブレずにあって、その表に付く肉や皮はその都度変わって行っても、やっぱり骨格は必要だと思います。
その意味での今回の骨格は丸い天井が連続し、その天井内に換気の機能が組み込まれている(天井ちゃんバーという方式)という一つのルールだったと思いますし、仕上は当初設計よりほとんど変わってゆきましたが、その骨格があったから良かったなと思います。
現場の皆さん、毎日遅くまで、年末ギリギリまで、おつかれさまです。