ひとって????
- 2007.12.09
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そういえば、「ひとxけんちく」とかタイトルつけながら、建築の事ばかりで、「ひと」のことを書いてこなかったですね(^_^;)
たまに思って言う事ですが、「進化」という概念は気をつけた方がいいと思っています。
新しい種が現れ、自然という環境に適応したものが残り、それを進化と言っていますが、「進」という言葉を使ってはいますし、確かに時間は進んでいるのかもしれないにせよ、環境なんていうのは気まぐれなもので、気まぐれに変わる環境に合わせて生命も変わっているのであれば「進」という言葉もどうなのかなと。。
それに、人間はサルが進化したと思われていますが、サルより人間が環境適応能力が高いのか??というとそうでもないし、例えばさっきテレビで、馬の赤ちゃんが生まれて間もなく立ち上がっていましたが、人間の赤ちゃんなんて、数年は立ち上がれないわけです。
それって、退化しているとも言えないのかな?環境に対して強くないからこそ、いろいろな道具や知恵や社会をつくることで生き延びて来ただけで、本能的に生きているだけでは生きられないというか、本能が壊れてしまっているから、法律や道徳などつくらないと集団として成立できないというのは、弱い証拠だとも言えます。
だから、「人間よ、謙虚であれ!」と思う反面、人間という動物は、本能によって一つの方向に向かわされる事がなく、様々な方向を選ぶ事ができる(というか選ばざるを得ない)という事をもっと前向きに捉え、楽しんで生きるのが、人間に生まれた事に感謝する事かなと思います。
一方で、沢山のひとが自殺をしています。他の動物であれば、死を選ばざるを得ないほど追いつめられる事はないと思いますが、それであれば人間に生まれなかった方が良かった、というような生き方はとても悲しい事ですね。
大学くらいにいろいろ本を読んでから「人間を楽しむ」という生き方をしたいと思って生きてきました。
それは、本当にたくさんの、たくさんの選択肢がある中から、自ら、本当に選びたい道を、それも自ら選ぶ、という生き方です。
建築設計という今の仕事は、そんな自分に最良の道だからこそ、頑張っています。