ていあん
- 2010.08.13
- BLOG
先日住宅の提案をしました。何だかとても喜んで頂き逆に恐縮でした(^o^)
壁面後退があるので、敷地を余り無駄にできないのですが、少し南に広がる台形敷地で、かつ南に高い擁壁と上に住宅がある、というちょっと特徴のある敷地だったので、逆に僕の中でやるべき事が見えやすかった面もあります。ただ、なかなか複雑な形で、もしこれで設計を進めるとなるとなかなか難しくなりそうです。(それを恐れてちゃ設計者ではないですが)
内部は土地の高低差もあり、「また」スキップフロアなのですが、でも家の中をフロアで分断せず、関係性を生む事ができ、階段空間をを中心とした何か世界が生まれるような感じがしています。少し前につくった二重らせんの家で感じた事でもあったのですが。。
そこで、原広司さんの「住宅に都市を埋蔵する」というのを思い出しました。
何となく閉鎖的な雰囲気にどうも馴染めず、原さんの本はたまに読んだり好きなのですが、その言葉の真意がどうもピンと来なかったのだけど、ちょっと理解できたような(ズレてるかもしれませんが)
都市というと大げさですが、住宅にだってそれぞれの違った場所が違ったつながりで存在し、時間の経過やひとの存在によって様相が変わってくるわけですし、本質は都市と違わないはずなのに、確かに何となく、住宅というのはもっと単純に、ひとつのドンブリとして作られ過ぎてはないか?と思ったりもします。
こうやって案や模型、そして実際に住宅をつくらせて頂く事を通して、何か新しいことを感じたり、見つけたりしながら、10年後の自分は今の自分から手が届かない所に行っていたいなと思います。