ていあん

  • 2010.07.31
  • BLOG


仕事って重なる時は重なるんですよね。昨日今日と提案をしたけれど、最近他にもいくつか。で、今月来月は着工も重なったりと、慌ただしいけれど、まだギリギリ僕のキャパの範囲内です(笑)
今日も提案しながら話していたんですが、基本的に僕の設計は「素っ気ない」。
決して気持ちを抜いている訳ではなくて、逆に気持ちを込めた結果の素っ気なさ。
「至れり尽くせり」なんて一週間で飽きますから、建築には無縁の事だと思っています。
難しく言うとややこしくなりますが、でも、どこかでその気持ちを感じて頂いた方に依頼頂いて来ているし、これからもずっとそうなんだと思っています。
もし、富士山のように造形せよ!、と言われたらどうしますか?
もしかしてそれに似た気持ちで設計しているのかもしれません。
でも設計で本当に、本当に難しいのは、限られたコストがある、という事です。そして、でも建物の寿命の中でのコストもきちんと考えなければいけないという事。
とてもとてもシビアな問題です。
それに対して、公共事業の緩さの恐ろしさは、国民にはなかなか感じられないでしょうけれど、僕なりにはずっと感じています。
日本人気質として、新しい物好きな部分は変えられないのかもしれないけれど、でも、中長期的な価値観を考えられないようでは、自分の首を絞めるだけですよ。