こちらも足場がとれて
- 2008.08.23
- BLOG
ちょっと木造らしからぬ外観かもしれません。
まあ、世の中にはもっともっといろいろな木造建築はありますし、もっといろいろな可能性があると思いますが、今回は自分なりに木造で表現できる可能性を広げてみたつもりです。といってもその背中を押していただいたのは、建築主さんですけれど。。
1階の半円形の土間の円弧を描いて動く木製建具も施工中でしたが、見積中は工事側からできないような話もありましたけれども、きちんと検討をして、なんとか良い形でできそうです。
土間に色ガラス入りの洗い出しをするのですが、それも楽しみです。
僕たちが普段「普通」と思い込んでいる事たちは、確かに楽ですし、安心ですが、やはり面白くもなんともなく、決してそれが良いわけでもなく、可能性は限りなくあり、いくら苦労しても、その良い可能性が良い形で実現すると、とても楽しいものです。
ただ、それらにもある種の必然性が感じられることが大切で、気まぐれな面白さを求めたならば、しばらくして飽きてしまうと思いますし、もちろん今回のこの形たちや素材たちも、僕の中では様々な状況、条件、環境などの中で悩んだ結果の必然性のあるものだと思ってつくってきました。
でも、そんな事言っても、実際できたものを見て、多くの人がそう感じてくれなければダメなんだと思いますし、もちろん、自分がつくったものでも僕本人が、一番、これでよかったのかどうか不安なものなんです。
理屈をいろいろ言っても、最後は感性しかないと思っていますし、もっと良い建築の経験を重ねなきゃいけないなあといつも思います。
現場に行ったときに、建築主さんの息子さんが、本当に楽しそうに現場で遊んで??いましたが、自分の設計した空間で本当にニコニコしてくれてたりすると、こちらも本当に楽しい気持ちになります。
こんな家で育つことができたら、きっと、将来は??
人間にとって、環境というのはとても大きな要素だと思うので、建築はもっと良くならなきゃいけないなあって思います。