こちらも基礎工事
- 2009.11.16
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世の中不況で住宅の着工も落ちているようですが、何故かうちは着工が続きます。まあ設計事務所なんて大した数はできませんけれどね〜。
でもそんな不景気のお陰か、工事費が今までになく安く、今までだったら結構設計内容を変えながら予算になんとか合わせたりする事がほとんどだったのに、最近はそれほど内容を変えなくても何とか予算におさまってしまう事が多く、建築主の立場からいうと良い時期だと、本当に思います。
でも正直設計者の側から言うと、施工者が結構安く請けるという事は、もちろん設計図はきちんと描いてあり、その内容はきちんとやらせるのは間違いないにせよ、どこかで安く請けた事によって、何となく辛い感じを感じてしまいます。
当然、うちで頂く設計料だって、もっと安くする事もできますが、そうしてしまう事によって、やっぱりもう少したくさんの仕事をこなさなければ経営的には辛くなり、それは結局、その仕事にかけられる時間をどこかで削るしかなくなるわけで、それはもちろん施工側も同じ事情だと思います。
それ以前に、僕としては出来るだけ設計図の通りつくれば問題ないくらいまで設計図の完成度を上げて、施工側に不要な労力をかけさせたくないとは、常に心がけてはいるのですが、色々な面でより良い建築を目指していると、図面は沢山頑張って描いてあっても、施工側に結構な負担をかけてしまう事が多く、申し訳ないなあと思ったりもします。
僕が常にお願いしている施工者は、皆さんとも、より良い仕事のためには前向きに協力はしてくれうのでとても助かるのですが、自分の中でどこかでそれに甘えが出てきてしまうのは、戒めなければいけないとも思います。
そして、そうやって施工者の力量にどこかで頼ってしまっている限り、やっぱり設計者としてもっと身につけないといけないこと、知らなければいけない事から逃げてしまっているんだと思います。
いやいや、こんな事じゃいけない!という気持ちの表れのひとつが、自分の建物をいつもの施工者にお願いしなかった、という事でもあります。
正直自分の苦労は覚悟していますし、恐らく予想以上になるかな(^_^;)
まあでも、きっと終ったら、そして10年、20年経ったら、それで良かったんだって、きっと思えるように、というか思えるようにしなければおしまいだと、思っています。
と、またいつものように独り言でしたが、この住宅も来月始め頃には上棟を迎えますが、ちょっとなかなか無い感じにはなりますので、お楽しみに〜。