かいだん

  • 2008.07.30
  • BLOG




さりげなくなかなか難しい階段です。
外形や内部空間、その中での階段の位置づけから、少し造形的に力強くあって欲しかったからこういうかたちにしました。
私たち人間が、空気を読んで生きた方が良いように、建築も、それぞれの部分も空気を読んで、自分のあり方を常に悩み、存在して欲しいと思います。
それはもちろん、周囲に合わせる、流されるなんて意味では決してなくって、ただ最低限、自分のことをわかって、居場所を間違えず、最低限の配慮を周囲にした結果として、自分らしく在るべき、というような感じですね。
自分らしさを抑えるのではなく、自分らしく在る場所を間違えない、というだけかな。
そんな意味では、この住宅ほど、「らしさ」が多い住宅は初めてかもしれません。
らしさ、を抑えつつモダンにというか、ミニマルにまとめるというのももちろん簡単ではないけれど、でもなんだか物足りないと思うようになってきました。
だからこの住宅はつくっていて楽しいのですが、らしさが強いところが多く、少し猛獣使い的なドキドキがあります(笑)
まあ、世の中の住宅なんて、作り手が、作りやすいようにつくっているだけなので、このくらいつくるのが大変な住宅は、きっと、出来たら言わずもがなに見る人に何かを伝えてくれるんじゃないかなって勝手に思っています。
でもそんな想いがあるからこそ頑張れるわけですが。
と、こんな思ったまま書いてきたブログも読んでくださっている方が結構いてくださって、嬉しく思います。
ちょっとご指摘があり、画像のあげ方を変えてみました。
その他気楽に思ったことを伝えていただけたら幸いです。