お金って怖いですね〜
- 2009.07.20
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今、NHKでやっていたTVを見ていたのですが、NHKスペシャル、みたいな番組でさえ、もっともらしい雰囲気なだけで、本質に近づく努力をしてないんじゃないかな?と感じました。
例の金融危機以降、マネーについて語られる事は増えていますが、この番組の結びの言葉で出てきたような、「人間を幸福にする存在であったはずのマネーが」みたいな前提認識というのは、根本的におかしいと思います。
お金は人間を幸せにするために在るのでしょうか?
お金なんて言葉と同じで、何かの価値を共有するための単なる「道具」にしか過ぎないもので、言葉は人を傷つけ追い込み、まれには死に追い込むように、お金も同様ですよね。
年寄りみたいな事を言いますが、昭和枯れすすき、という歌の「貧しさに負けた、いいえ、世間に負けた」という歌詞はとても深いと思っていて、世間というのはつまりは貨幣経済による変な中流階級意識なわけで、学歴社会と一緒で、数値化できる貨幣というのは、階級を生み、華やかさの裏には不可避に悲しい部分を生まざるを得ないわけですよね。
そこまで考えた上で、マネーが人間を幸せにするために在るのか?と考えたら間違いなくNo!ですね。
僕はやたらと「目的と手段」という概念に置き換えたがりますが、お金は単なる手段であって、目的ではないのに、世の中もNHKも、あたかも目的であるかのように論じる所に、議論としての根本的な欠落があると思いますが、でも冷静に考えると、メディアなんてのは、経済の手先(奴隷)にしか過ぎないから、本当は分かっていてそれを言えないのかもしれないですね。
なんにしても、僕たちは、そんなマネーや、メディアから、ちょっと一歩距離を取りつつ、自分を見失わないように常に努力していないと流されてしまうので気をつけないといけません。
マネーやメディアだけでなく、僕たち人間の存在でさえも、陽炎のような、幻のような、突き詰めてゆけば「無」でしかないのだから、余り力まずに(僕も力んでいる?)生きるべきなんだろうな、って思います。
さ〜読書して寝よ〜〜っと。