お釈迦さま/明治維新/苫米地英人

  • 2024.06.03
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苫米地さんはとても沢山本を書いていて、それらを見るといかにも「怪しい」
でも断じて怪しくなく、むしろ世の知識人が意図的に隠している「不都合な真実」を確実な知識や経験の積み重ねに基づいて発信されているのだから、それこそ「本物の」知識人だと思う。

最近読んだ二冊より。まず「お釈迦さまの脳科学」
大切なのは帯にある「葬式も、、、釈迦の教えとは関係ない」の部分。つまり今の仏教は釈迦の教えを無視して金のために存在している、という部分。釈迦は、今に至るまで恐ろしいほど書かれ、読まれ、大切にされてきた「経典」とはほとんど?無関係で、弟子たちに口語で伝えたものが残り、変質した結果でしかなく、特に中国を経由して日本に来た仏教は道教や儒教がずいぶん紛れ込んだ結果である。それに「魂」や「霊魂」などは断じて存在しないと言っていたそうだ。

僕らが世代は「小乗仏教」と習ったと思うけど、上座部仏教。スリランカやタイはそちらだけど、つまりは広めるための仏教でなく自らが修行するための仏教。そして妻帯も飲酒も認められていないのに対し、日本はそれらは当然のように行われ、自分の子に継がせんがために葬式や墓で稼がなければならない。でも釈迦は葬式も墓も、認めていなかった。
まあどこかで聞いたような話だといえばそうだけど、テレビに出ているような有名知識人は、決して書けない真実。だから重要だし僕らはそれに洗脳され、無駄なお金と時間を奪われている。

釈迦が到達したのは、人間も全ての存在も、ビッグバンから散らばった素粒子の流れでしかない、ということ。
でも確かに「自分」という存在はここにいる。でもそれに固執するから欲望や偏見に囚われ、結果苦しみの世界を作ってしまう。
唯一の「神」などと言うから戦争が絶えない。けどそれに囚われないことができることを釈迦は伝える。
その例えは見たことないけど、僕は人間も物質も「雲」のようなものだと思っている。外形があるように見えて実は物質的にはスカスカ。そしてそれを構成する粒も出たり入ったり。でも雲の形が動物に見えると何か感じてしまうように、「自分」があると感じてしまっているだけ。
だからと言って「自分」の存在の価値を否定しているわけじゃない。働き蜂や女王蜂が与えられた役割を精一杯生きて、その集団が保たれるように、人間もそう言う意識で精一杯生きることが、全体のためであり、個々のためでもあるのではないか。


「長州藩」とみんな言うけど本当は「萩藩」でしかなく、そこ出身の伊藤博文が初代内閣総理大臣になったり、佐藤、岸、安倍と日本を牛耳ってきたことを思えば、なぜ?というところ。伊藤たちがイギリス留学をしていたのはよく知られていて、エージェント(スパイ)だったようだし、というのは知っていたような話だけど、本当の問題は「銀行」ロスチャイルドなどの国際金融資本家だという。
イギリス含めた欧米諸国は、日本は侍がいて国民レベルも高く、極東の位置で、占領したりしても大変なだけだから、侍を飼い慣らして、思うように動かせれば良いと思っていたらしい。当時はイギリスで、戦後はアメリカに飼い慣らされ続けているように。
国際金融資本の話に戻ると、難しい話は本書を読んでいただくとして、「戦争」が起こると彼らは恐ろしく儲かるらしい。
だから急に日本にイギリスの銀行ができたと思うと、戦争が続き、その流れが日清日露戦争にまで、明治〜昭和と戦争が続いたのは裏に彼らの利益があったから。
でもそんな不都合な真実は表に出るわけはなく、「西欧」に憧れ努力をした結果としての「明治維新」は素晴らしいものであったと日本人を洗脳させる必要がある。苫米地さんはあえてそうだとは言っていないけど、司馬遼太郎の描いた明るい明治維新はそのためかも?
坂本龍馬って、死後100年?くらいして急に再評価されて有名になってみたいなのは聞いたことがあったけど、「龍馬がゆく」なんて真実とは全く違うらしい。それもNHKが大河ドラマにしたから、国民はほとんどそれが真実だと思ってしまっている。
小説でフィクションなんだから、誰も真実だなんて言ってない。と言われておしまいだろうけど、NHKがそれで良いのか?って話。

世の中をまともなものにする一番シンプルな方法は、政治や各業界の不都合な真実を暴くことだと思うけど、見えない恐ろしい圧がかかっている。

僕は建築のプロとしてたまに書く、「建築条件付」は本来独占禁止法違反だけど、というのもそれだけど、建設業界の中では、自分はその恩恵に預かっていたり、お互い言われたくない弱みを持っていたり、やっぱり大手メーカーが政治的にも強いのか、そんな声を誰も上げようとしない。
「土地」と「建物」という人生の買い物でも最も高額なものが、それぞれ自由に選べず、セット販売になり、建物はクズでも土地の立地などの魅力で売れてしまう。

「陰謀論」と片づける前に、少し調べて、もし自分がロスチャイルド家の側だったら、と想像すれば、当然そうするよな、と分かるはずだ。