うちの工事
- 2010.04.27
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昨日の状況ですが、2階床部分くらいまで形になって来ました。プレカットではないのと手間のかかる形なのでまだ上棟まではしばらくかかります。
右のガレージ部分は、6m×7.2mの柱のない空間で松の梁材を飛ばしていますが、地面で組んでからレッカーで吊上げるしかなかったのですが、思ったよりもすんなり施工は出来たようです。この全景では分かりませんがなかなかの迫力で、美しいです。
プレカットは梁は上から落とし込んで、ボルトで引っ張って抜けないようにするのですが、今回は差しホゾといって、長いツノを梁の側面に差してゆくので上から落とし込む訳にいかず、組むにも順序を考えなければ出来ません。と昔の木造はみんなそうだったのですが。。
その分、大工の手間は結構かかり、当然大工手間というお金もプレカットに比べると随分かかってしまいますが、天井をほとんど張らない建物だし、もともとの型が複雑な事もあっての挑戦でした。
設計者としてコントロールしきれない所が出て来るのは不安ですが、やっぱり日本の木造建築の知恵というものは、僕の知識を凌駕するもので、新しい発見が続き、勉強になります。
ガレージの上は、床の剛性を上げないと構造的に弱くなってしまうのですが、合板を使わないというのも今回の一つのポイントでして、3センチ厚の30センチ巾もある松の板を雇実を交互に入れてお互いがずれないような加工をしてもらって張ってもらいました。
合板だと性能きちんと評価されていますが、これはそんな評価には乗りません。
でも伝統工法で接合部がかなりしっかりしている事や梁も極力継ぎ手を無くした長ものでやってもらっている事なども併せれば、心配のない強度は確保できると信じてやっています。
建築基準法とか、守ったからと言って、性能が出なくても国が守ってくれる訳じゃないんだから、自分なりのやり方でもより良い性能がでると信じる方法で身を守るべきだと思ったりもします。
今までも書いてきましたように実験要素が沢山なので、まずは自分で試していますが、色んな面で良い結果が出そうです。
井戸も、近々着工するカフェ+住宅でも掘りたいという事になりました。
5月末くらいには上棟しますので、興味のある方には遠慮無く見て頂こうとは思っています。
5/29か30日の午後辺りにやろうかな〜。
そう言えば、例のオフ会?も第2回もそれに併せてやろうか。。