いろいろ出来てきました
- 2008.09.08
- BLOG
今日はちょっとたくさんの画像です。
いろいろな要素がある住宅でして、今月末の完成に向け、いろいろと出来上がってきました。
まずは和室は、茶室としても使えるようにつくったため、にじり口をつくりつつ窓としてのデザインもいろいろ悩んでつくりましたが、茶室は小宇宙であると言われますが、コテコテの茶室でなくシンプルにつくりながらもちょっとそんな雰囲気も出せたかと思います。
半円形の土間は、ガラス入りの洗い出しというちょっと変わった仕上にしたので、何度もサンプルをつくってもらったり、現場で確認したりと手間をかけながら、今日施工に至りましたが、仕上りがとても楽しみです。
階段もちょっと変わった形式で、ちょっと造形的な力強さを出したかったので施工も大変なかたちになったり、施主さんのご要望で、アイアンの手すりになりましたが、これもいろいろ話して、くどくならず、でも雰囲気のある、階段に合ったものができたと思います。
あと、土間の半円形の木製建具が積んである状態ですが、こうやって見てもらうと、微妙に円形の建具であることが分かってもらえると思います。
既製品のアルミサッシュで多角形にしてしまうなんていう安易な選択肢ももちろんあったのですが、とても許せず、敢えてとても難しいのを覚悟でこんな設計をしました。
どれもこれも、特徴的な要素ばかりですが、思いつきでできた形ではもちろんありません。
いろいろな可能性を比較検討して、悩んで悩んで残った形というものには、自然と必然性が感じられると信じていますが、そういうものをつくりたいと思ってつくってきました。
生きる事もそうですが、安きに流れればいくらでも流されます。そして高く登ろうと思えば限りなく登れます(大変ですが)。