あつみ食堂さんの改修工事へ

  • 2024.06.17
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開店されて8年経ち、床や壁など少し傷んできたところをまとめて改修するために2日間頂き、工事内容の確認などで立ち会ってきました。
社長が私の家を訪れて、こんなレストランを作りたい、というのが最初にあったこともあり、床も杉でやることになりましたが、日々多くのお客さんが来られる中、靴を脱いでもらう前提でも、ある程度想定はされていました。細かな凹みや汚れなどをサンダーで削って、再度ワックスをして、また漆喰の壁も椅子のアームが当たったりして削れていたり、それも補修をします。

ということで、削った粉が舞うためこんな風に養生をして大きな機械のサンダーで削り始めていますが、当然ですが新築時の杉に戻ります(手前のコードの辺りはまだなので、見比べてください)。ムク材はそれができるから良いです。

こちらはこれから施工するところでシートがかかってますが、苦労した吹きガラスのペンダントが並んでいて、懐かしく思い撮ってきました。
話すと長くなりますが、無機質なシャープなデザインのものでなく、もう少し味わいのあるものにしたい、という希望があり、製品ではこれ、というものが見つからず、色々探して、吹きガラスの作家さんで大きめの窯を持っているところがあり、こんなものができないか?と打診したところ前向きに取り組んでいただきました。せっかくなので、と色もそれぞれ変えて、電球やコードは僕が別途手配して、設置までしたものでした。。

設計時から、親子連れで来られて、その子が親になりまた親子で来てもらえるような、そんな地域に記憶をつなげるような、フランチャイズでは決してできないような、そんなお店にしたいね、と考えてきたので、このペンダントもそんな記憶の一部として残ってくれればと思います。

そして建物全体についても「手入れをすればいつまでも使い続けられる」ものであるべきですし、住宅でも同じだと思って日々の設計をしています。明後日の6/19からは平常営業とのことですので、また是非ご利用ください。

追記。施工者さんより蜜蝋ワックス終わった写真が。すっかり新品です。
今後は気になったところは店員さんに塗ってもらったり、ミツバチもやっているそうなので取れた蜜蝋からも作れますよ、と店長さんにはお伝えしておきました。