竣工写真/浜名区の小さな家
- 2024.10.15
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オープンハウスとお引渡しが無事終わり、その合間に久々に自ら撮影をしました。
シフトレンズという特殊なレンズをレンタルして使ってみましたが、高価なだけあって思った以上に良かったです。でも所詮素人写真ですが笑
ご夫妻のため、最初は20坪ほどの平家で検討しましたが長期優良住宅とすることで結構な補助金がもらえる予定でも、面積の下限基準を満たさず、2階に屋根裏部屋のように乗せることでその面積を確保しつつ、補助金でもらう額くらいでその工事費の増加を抑えました。
地域的に広々していて、また角地で目立つため、2階を乗せた外観を敢えてこのようにしつつ、ご夫妻のご希望もあり明るいグレーのガルバとしたため、いつもと違った雰囲気になりました。
2階部分と平家部分の軒先を合わせて、軒裏の竿縁を連続させることで、一見2階なのか平家なのか分からない感じがミソですが、設計、施工とも難しいポイントとなりました。
天井は最近の定番?の竿縁を高さを抑えた天井いっぱいのサッシや欄間を通じて連続させたデザインですが、天井と床の木材をいつもと少し変えているため、ちょっと雰囲気が違います。
いつもはすごく立派な骨董品やアンティーク(それこそ国宝の仏像)を置いても負けないような空気感を作りたい、くらいに思っていますが、実際置く家具などはそんなわけにもゆかないですし、少し現実的にいろんなものが似合うような感じにした、というところです。
ロールスクリーンはちょうどサッシの取り付けの木材部分にはまるようにしているので結構スッキリと見えていると思います。
いつもの板塀ですが植栽はご夫妻のお好きな洋風な感じになっています。まだ小さいですが5年もすればとても良い雰囲気になると思います。
洗面とお風呂もいつものように南面させつつ板塀で囲われているので明るく気持ちよく使っていただけると思います。
2階は外観を整えるため両側はとても低くして、コストを抑えるためシナベニアと節ありの杉ですが、なかなか楽しげな場所になりました。
夕方になると内部の明かりが軒裏を通じて良い感じに漏れてきます。板塀で通行人からの視線はしっかりカットしつつ、天井面は開放的に見えることで外観の雰囲気もとても出ますし、内部からは空や遠くの景色が綺麗に見える。閉じるところはしっかり閉じつつ、開けるところは思い切り開くことで、カーテンを閉めなくても良いような生活ができること。せっかく土地と新居を持つのなら最低実現したいところです。