木造オフィス計画

  • 2025.06.25
  • BLOG


以前に平屋の計画を上げていましたが、その土地は開発申請絡みで何かと大変そうなこともあって、建築主側のご意向で敷地を探すことになりました。
私も土地探しのご協力をして候補となった土地もあったのですが、この浜名区エリアは「市街化調整区域」が圧倒的に広く、市街化区域は住宅系しか建てられず、なぜか事務所が建てられる土地がほとんど見つからない、という状況でした。その経緯を書くと本一冊くらいになりそうですが w割愛しまして、、土地も確定し、1階に駐車、2階に事務所になりました。
事務所空間は手前と奥にも道路があり、それをトンネル上に抜けた平面として、模型のように天井も合掌にして奥行きの深い空間に光を招いたり、また外観的にも特徴のある形としました。

以前触れたと思いますが、浜松市、静岡県で住宅でも出ますが住宅以外に木材を使うと結構大きな補助金が出て、今回の規模だと設計料まで補助が出る!ということでバタバタ事前申請を終わらせました。つまり、県内、天竜では昔から育っている杉桧が、当然ですが毎年大きく育ち続けていて、全然使いきれていない状況で、それを少しでも使って、森林にお金を戻すことで未来に健全な森林を残せることにもつながるためもあり、このような補助金があるのだと思うので、堂々と頂こうと思います。

ということで、事務所に限らず、店舗や工場や、、鉄骨やコンクリートで作ると今どき恐ろしい値段になりますし、ぜひ美しい木材で実現して欲しい。
ただ改善して欲しいと思うのは、補助金は「使用量」に対して出るので、産地などさえ守れば節の多い、白太の入った安い木材でも、僕が使うような赤身の美しい木材でも補助金が変わらない、というのは、結局切りやすい細い丸太を優先して切ってしまうことにつながり、本当はある程度太い丸太を切ってあげるべきなので、そこが変わってくれたら良いのにな、と思います。