維新の影

  • 2018.08.29
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明治維新から150年、ということで(見てないけど)「西郷どん」もやってるんだろうしその他にも様々に話題になっているかと思うけど、そのなんか無批判な能天気さが気になっていたし、同じ思いで書かれたようなので読んでみました。

簡単に言えば明治維新後の「光」と「影」のうち「光」しか目に入らないように振る舞うから「能天気」に思うのでありその「影」の部分を見るために全国を著者が巡った、という本。

明治維新を一言で言うと「和魂洋才」。洋才とはつまり進んでいる西洋の科学技術であり、それを「和魂」は保ちながら身につける、と言うことか。

そしてその科学技術は私たちに幸せだけをもたらすと信じられ、今もそう信じ「させられ」ているが、その「闇」の部分にいつまでも目をつぶりながら「150年だわ〜い」なんて言っていて良いのか?「公害」や「フクシマ」や農村や地方の衰退や、著者も在日だけど様々な差別や、、、。そしてそれを覆い隠してきた「強者」の理論。そう言えばアベさんも山口県ご出身ですが、その強者の理論を身を以て示されて、あれだけ乱暴な行いにも関わらず三選確実?と言う世の中では維新の良い面しか取り上げられないのも仕方がないのか?

本書を特にはオススメしませんが、明治維新がもたらした影、そしてアベ政権について、もう少し意識に登らせても良いのかな〜と。