竣工写真/永田木材 事務所 セミナールーム

  • 2016.05.10
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外観南

もう5年以上材木を納めていただいて来ている浜松市 引佐の「永田木材」さんの事務所が竣工しましたが、もちろん普段以上に、木材でつくる意味や価値を追求したつもりです。

地域の方にも開かれた建物としてセミナールーム、ギャラリー、機能もありますので、開かれた雰囲気を感じられるような開口部配置にしています。

外観西

L形平面で左奥に従業員さんの休憩室があったり、囲われた外部スペースでイベントをされたりするそうですが、こちらの面は板張りに切り替えていますが、やっぱり白い漆喰とは雰囲気が随分変わりますね。

事務室1

手前が事務室。机や棚も全てムク材で大工さんが作りましたが、全体的にとても丁寧につくって頂いたのと材も良い材ばかりなので、木の優しさと共に、程よい緊張感も出ているかと思います。

夕玄関2

この写真だと分かり易いですが、4.8mの正方形平面に方形の構造を架けたものを並べることで事務室や研修室などを連続させつつもそれぞれにまとまりのある雰囲気をつくりつつ、屋根面での剛性を高めて開口部の多さに対する構造的な配慮をしています。

夕研修室2

ここが研修室ですが、木材の良さを多くの方々に伝える場所として活用されるかと思いますし、私も僭越ながらお話してみたいとお伝えしたら是非お願いしますとの事でしたからまた企画がされましたらご案内致します。

今回の仕事で特に意識したのは、世の中国産材であれば節だらけでも良しとされる風潮やスパンが飛んだり少し非住宅だったりするとすぐに木材を切り刻んで接着した集成材にしてしまったりしますが、それらはどちらも私は美しいとは思えないから、美しいムク材で多目的に使えるおおらかの空間をつくりましたし、これらの材木もきっとこういう使われ方をして喜んでくれている(はずだ)と、私は信じています。