竣工写真/袋井の家

  • 2018.05.28
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土曜日にオープンハウスで、昨日引渡し、と少しバタバタでしたが、無事終わりホッとしてます。

施主さんは、結構前からたまのオープンハウスに来ていただいていて、その時はまだ具体的に建てるご予定というより、デンマークの家具がお好きでそんなお話をしていまして、数年してから、建てられたい、とのことで、土地を決めるところからご相談に乗って始まった計画でした。子供室だけ2階、というプランにどう屋根をかけるかで、最初は片流れでしたが、玄関側の軒を低く抑えたり、プランも含め、以前のある住まいに似てしまうのもあり、高いをうの屋根を少し折り返して、ということでこのような外観になりました。でも似ている?でもアプローチの方向が違うので、結構印象は違うかと思います。

南には茶畑が広がり、とてものびのび気持ち良い環境で、昨日もウグイスが鳴いていましたが、やっぱり自然や庭を気持ちよく感じられれることは大切ですね。

北側にも緑が見え、視線や風や光が気持ちよく抜けます。

左が子供室で、その前に共用スペースで、ピアノなど置かれる予定ですが、この階段も、どこかのに似てますw

夕方になり少し照明も落としめにして。

この軒の低さは、玄関、玄関周りが室内より低い土間なのを利用して、ギリギリの寸法調整をしていますが、プロならご存知のように、玄関の軒は低く低く、というのは美意識なのです。

2階の反対側の屋根も結構低めにしてますが、ベッドや机を置く想定なので実際支障もないし、2階建てなのにこの重心の低い感じ、というのは、見た目も、耐震的にも、外壁や窓を風雨から守る、という意味でも良いことなので、健全な形なのだ、と思っています。

しばらく前にお引き渡しさせていただいた施主さんから、最近、私の設計における、ブレなさ、や、ハリボテ感の無さを、改めて感じていただいているようなことをお聞きしましたが、私にとっては至極当然のことだと思っていても、通常は、会社の設計担当者レベルで設計されているわけで、申し訳ないけれど、比較の対象ではないと思っている一方で、もっと高いレベルがあるのは十分わかっていて、もっとその高みを目指したいと思いつつ、一つ一つ、丁寧に仕上げてお渡ししているつもりではあります。