竣工写真ー外

  • 2011.03.11
  • BLOG


明日引渡しの住宅ですが、今回は日程的な事などもありオープンハウスはできませんでしたので、写真だけでも。
総2階の切妻屋根、というとても素直な木造住宅ですが、近年の僕の価値観がその素直さを丁寧につくればそれで良いのだと思うようになってきています。で、名前が売れちゃうとこういう素直な設計はできなくなっちゃうんだろうなあ、と最近とある建築家を見ながら感じています。笑
閑静な住宅地に建ち、うちからも遠くないので、昨日も徒歩で写真を撮りにゆき、夕景を撮るまでの合間に近所の浜松城公園を散歩して時間をつぶしたのですが、緑多き良い環境が身近にあることを改めて嬉しく思いましたし、やっぱり緑や水辺って心を清めてくれますね。
この家も、生垣樹木などが茂ってくるともっと落ち着きと広がりのある住宅に育っていってくれると楽しみに思っていますし、こういう昔からの良い住宅地って、歩いていると、一世代前に丁寧につくられた家(もちろんその対極のものもありますが)を見つけてよい気分になったりします。そしてこの家もそんな風に思われればいいなと。
仕立ての良い背広、みたいな。
仕立ての良い、なんてのは死語と化しつつあるようにも思いますけど、僕らの仕事はその「仕立て」ですし、一見さりげなくて分かりにくくても、それでも仕立て良くつくって来た感性というのを忘れずに伝えて行けたら良いですね。
でもちょっと仕立てが悪くても、クセのあるデザインをすることで誤摩化す事が出来てしまいます。
だからこういう風に素直につくって、仕立ての良さを誤摩化せないような仕事もきちんとしてゆくようにしたいと、改めて思います。