竣工写真ー内

  • 2010.04.01
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昨日に続きまして。
最近木構造を現すのが多いのですが、設計も施工も難しい分、ある緊張感が感じられます。でも木なので排除的な緊張感でなく、包容力のある緊張感というか。
また、屋根の構造が見える事で、ある場所性が出ます。大木の下に居るような守られた感じというか。
そして今回は長い敷地の長いプランだったので、普通の四角い平面では感じられないようなものが感じられたらいいなと思い、屋根の構造を端から端まで、そして外部のデッキまで繋げてみせる事で、長さが不便さではなく、楽しさに感じられるのではないかと考えました。
またまちなかの住宅なので、プライバシー上、無闇な所に窓を開けてもカーテン締切りになるのは目に見えているので、高いところの三角の窓や小さいながらもバルコニーとサンルームの上から明かりをとる事で、写真はつい明暗が感じられてしまいますが、実際は結構明るい空間にできています。
まあ、言葉の説明なんて伝わらないものです。見て感じて頂ければそれで。
感じ方がそれぞれなのももちろん当然だと思います。20年程建築の事を考えてきてやっと今に至ったような僕の価値観でつくっているのですから、それが簡単に共有できる、されるなんて思わないですが、でも少なからず、共感頂ける方がいらっしゃるのは励みになることです。