浜松城ーセントラルパーク構想?

  • 2011.12.16
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先日、浜松城公園の整備構想への提言を、建築家安藤忠雄に業務依頼した、と報じられましたが、うちからも近いし仕事柄とても気になるので少し調べたり探ってみていました。
まずは安藤さんは、ご存知のように、若い頃から勝手なプランを描いては行政などに売り込んで全く相手にされなかったり、実現してしまったり(そこがすごいところ)したのですが、行政に依頼されてこういう業務をしたというのは聞き覚えがなく、どんなものが出てくるのか?というのは実は興味のあるところです。裏を読むと、浜松市は相変わらず新しい事を一番にやるのが好きだな〜というか(笑)
これについては今後も追いかけてゆくつもりですが、、
浜松市のHPで、「浜松城公園歴史ゾーン整備基本計画」(H23.2)という100Pからある資料を見つけ一通り読んだのですが、最近こういうのにアンテナ張っていなかったので全然知りませんでしたが、随分色々と動き出しているようです。
まずは、出世城として歴史的価値のある城跡を後世に伝えてゆくための整備と、その歴史を市民に知らせるため、着やすく分りやすくするための整備。とここまではまあ妥当でしょう。
次に発掘調査の結果存在が明らかになった「天守門」を復原する工事がもう24年度に始まり、まだ余りはっきりしていない「富士見櫓」も今後の調査を進めながら復原する、となっていて驚きました。
イメージ図とやらを1枚張ります。

天守門は明らかになったなんて言っても、見つかった礎石から上部が推定される、というものだから、決して「明らか」な訳じゃなく、歴史を保存するという意味であればそんな推定程度の正しくないものを復原する事にどれだけ意味があるのだろうか??と思いますし、観光目当てと割り切るならまだしもこの基本計画書にはそんな趣旨は一切ありません。
ま、そんな事も含め、安藤提言が楽しみですが、どうやら天守門は粛々と進むんじゃないでしょうか。
また、この整備計画全体を通してみても、そりゃあやればやったほうが良い事ばかり書いてあるけれど、それと、実際税金やそれ以上に今後の維持管理費(建設費以上にかかる)をかけてまで実施をすべきかどうか?という所には飛躍があることは、この書類を冷静に読めば分る訳で、まあお上ってそんなもんだよな。という感じです。
と、何も諦めているわけではありませんので、これからでも何かできる事はやって行くつもりですので、どなたか同志がいらっしゃれば一緒にやりましょう!