沖縄へ

  • 2018.08.06
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仕事の合間を狙って沖縄に行って来ました。まあ単純に綺麗な海に行きたかったのと、お恥ずかしながら沖縄は行ったことなかったので、でも一応建築をやる身として滞在するところはテーマを持って選んでみました。

まずここは1975年に開業した老舗ホテルだそうで、今時の華やかさはないけど、立地や建築としての骨格がしっかりしてそうだったのと、40年以上昔のホテルの現状が好ましいものなのか?と思っていたのですが、建築的には想像以上に良かったですし、やはり骨格としての計画がしっかりしていることの大切さを再認識しましたが、一般の方に特にオススメする、というものではありませんw あと少し雨も降るような天気でしたので晴天であればさらに良い感じだったかとは。

1組限定、つまり一つの建物なのですが、とても静かで良い環境で、歩けばすぐ海があり、それらを心静かに感じられるような設計が上手にされていましたが、こういうものが実現する、ということはオーナーさんの強い想いがあってこそだと思いますし、この場所に強い魅力があるからこそでもありますが、建築家側としてはそれを素直に感じ、気負うことなく、でもこの自然などの環境の強さに負けることもなく実現されたんだと感じました。

次は、建築家が関わったものではないのでデザインや置いてあるものなどはある程度普通な感じなのですが、ここも環境の素晴らしさとオーナーさんの強い想いが生み出したとても良い宿でした。でもこういう強くておおらかな環境だとあまり建築やデザインは頑張りすぎないほうが良いのかもしれないなあ、というか中途半端に頑張っても環境の力に負けてしまうのかもしれない、とも思いました。合うとすると、いわゆるバリっぽい?感じとか、日本の昔の茅葺き屋根の民家なんかの方が合うのかもしれません。つまり作為的、恣意的なデザインではダメで時空を超えたようなものが相応しいのかな〜と。マチャンマチャンさんです。

最終日は那覇市内に泊まりこんなお店へ。観光客も多くとても賑わっていましたが、とても美味しかったし、インテリアも昔からの重厚なもので人気なはずだ、というところでしたが、沖縄はやはり観光が大きな産業ですから他にも美味しいお店がたくさんありましたし、それぞれ、古くからやっているお店(建物はボロいと言ってはいけませんが、良い意味で)が味を守っている、という食文化がしっかりしていて、そこはとても羨ましく感じました。でも一方で、全体的に建物も古く、レンタカー乗り回した割に2台しか外車を見かけなかったのですがやっぱり経済的には大変なんだと思います。他の古民家を使って料理を出されているお店に言ったところ、税金からいろんな大きな投資がされているけど、結局みんな「内地」にお金は流れてしまうし、職人たちは大きな工事にみんな持ってゆかれてしまうので、新しいお店を建てたいんだけど高くて難しいんです、、とお聞きしましたが、基地問題も含め、無意識的にでも沖縄を差別してしまっているのは間違いないので反省をしなければならないんだな、と行って改めて強く思いました。

と、真面目なことだけ書きましたが、とても楽しく遊んで参りました^-^