新建築3月

  • 2015.03.07
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表紙は倉庫を改修してブルーボトルコーヒーのオフィス工場ショップを入れたというもの、あと隈さんの倉庫からの改修のla kaguも載っていて考えさせられるのは、一昔前は人件費は安く材料が高い時代で鉄骨量を減らすために細い部材を丁寧に組み合わせたりしていて、恐らく施工も丁寧で、結果モノとしても美しかったりしたと思うけど、今は逆でなので、何十年か後に、今の倉庫が同様に活用されるか?というと違うかもしれないなあと。

また倉庫はおおらかな空間なのでもちろん新たな用途にし易いというのもあるだろうけど、でもやっぱり倉庫は倉庫であって、西洋のような築数百年のものを改修しているというのと同じ土俵で眺めたてはいけないんだとも思う。
写真右上、西沢立衛さんの、日本キリスト教団生田教会。「人びとの活動や交流が外からも感じられる空間」「建築内外の連続性、住宅地との調和」という意味ではその通りできているように思うけれども、いわゆる教会、というある種の精神性が感じられるような所がなく、それで良いという教団側だったのかもしれないけれど、どうにも違和感を感じてしまった。地域の交流施設であればこのままで良いんだとは思うけれど、宗教に対する僕の決めつけに過ぎないんだろうか。。
でも、本当に世界的にも活躍されて、とても良い建築もつくって来られて、新しいものも期待されて、お大変だろうなあと思いますし、一方、かなり規模も用途もスタイルも抑えた中でやっている自分は楽しているのかなあ、、と考えたりもします。