新しい伝統構法の家 2017

  • 2018.05.02
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しばらく前に1位に選んで頂いた新しい伝統構法の家 2017

講評に「この作品において、設計者が意志した「時代を超えたデザインや空間」が創出されているといえるのではないだろうか。」と頂き大変光栄ですが、自分でも偉そうなことを書いたなと思う。

下記が「基本方針」として記したことですが、建築は物理的にも「残る」べきだしそのためには私たちの心を「豊か」にしてくれるものでなければならない、というのは、ずっと建築をやっていて至った、一番大切なことです。

これからも地道に追求して行こうと思います。

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・「文化」とは「残らんとする意志」と捉え、風から守る形、時を生き抜く素材、時代を超えたデザインや空間、とすることで残される価値を創出する

・赤身、芯去りなどの良材を、天井で隠さず重力に逆らわず、化粧材として使い、基本はプレカットを使いつつ、手加工が必要な設計とする

・温暖で冬の晴天が多い浜松という地域では敷地も広いケースが多く、できる限り庭と共にある、という日本建築のあり方を追求する

・開口部には深い軒をかける一方、開口のない面はガルバリウムとして軒は出さず、門型フレームのデザインとして洗練されたモダンな表現を目指す