式のついでに

  • 2012.02.27
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先日、とある受賞式とシンポジウムへ行って来ました。
http://www.gas-efhome.jp/index.html
なかなか盛大だったり、入賞でも結構な賞金を頂けたりと、東ガスさん儲かってるな〜という感じでした。
僕は基本的に環境に対して「技術」の組合せでなんとかなるなんて思っていなくてむしろそれは大切な「意識」を遠ざけてしまうので、自然と向かい合い自然と意識が高まるような、それは昔からの当然の知恵として行なわれてきた事をやれば良いと思っています。ですからこういう賞には不向きだと自覚しているので、でもまあ入賞でもひっかかって良かったなと。上位3者のプレゼンも聞きましたが、やっぱり震災後の審査という事もあり、地道なものが評価されたなという感じです。各賞の内容もそのうちアップされるようなのでまた見比べてみてください。
それにしても審査委員たち(小嶋さんとか千葉さん)の歯切れの悪い物言いを聞きながら、やっぱり環境とかって本心で取り組んでないんだろうな、って思いました。笑

ついでに寄ったソニーシティ大崎(日建設計)はこのルーバーが陶器で出来ていて水を通して蒸散させることで涼風となり、という意欲的な環境技術ですが、この巨大な一面のノッペリさは無いだろう、そして裏面なんか黒っぽいパネルにスリットだけの巨大な面。使い古された言葉ですが、ヒューマンスケールとか分節、という言葉を想いました。

ギャラリー間で開催中の長谷川豪展。震災後という事でここで展示した後に石巻の幼稚園に寄贈するという二つの役割を担うものとして、遊具のような、鐘楼(教会で使われていた中古の鐘をわざわざ探しに行ったそうです)を考え、移設できるように2人で運べるユニット化をしたそうです。
30半代も随分活躍し始めましたが、その中でも気になる存在です。多分プロポーションがしっかりしているからで、もちろんそこに至るには彼の言う「能動的なStudy」を随分行なっている結果なんだと思います。でも最近の建築の世界では「プロポーション」の地位は随分落ちてしまっているように感じて、残念でもありますが。