店舗の現場

  • 2008.11.08
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僕の中ではちょっと珍しい仕事なのですが、既存ビルの内部改修設計をして、着工後、天井と照明の確認をするためのモックアップ(一部を試作し確認する)を行いました。
自分の歳と変わらないくらいの古いビルの当初の設計図を見たり、以前の店舗からの解体を見たり、裸の構造体を確認したり、ラジパンダリ。
いろいろな履歴が見えてきます。
今まで様々な店舗に様々に使われ、これからも更に様々な店舗が入ってゆく。
住宅などのように単一用途の新築とは全く違った世界があります。
近代建築が到達した、均質空間/ユニバーサルスペースという理念が世界にこれだけ浸透したのは、やっぱり資本主義自由経済の中で、様々な使われ方をされてゆくという変化に対して少しでも制約が少ない建築空間が求められたという事だと思いますが、改めてそれを実感しました。
この建物は柱は均等に配置されていますが、外形が不整形なため、実は店舗としては結構使いにくい面があります。つまり均質性に欠けているというか。。
そんな不均質さなどもあり、圧迫感がある空間になってしまいそうだったこともあって、このような(画像少し分かりにくいですが)丸く上がった天井を反復させる事を考えました。
また出来てきたらアップします。