左官ー挟土秀平さん

  • 2007.12.23
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余りテレビをチェクしてみないのですが、DVDで見つけてみました(古いネタですみません)。
またホームページもありました。
左官 挾土 秀平
私は、本来余り、コテコテの左官というのは、自分のつくる建築の中に持ち込みたいとは思っていなかったのもあり、その意味では、これを見たからと言って、余り必要以上に左官に対しての期待度が上がったという訳ではありませんが、挟土さんも語っていたように、土というのは自分が生きて来た年月と比較にならない長さで存在していて、受け入れざるを得ない存在であるというのは全くその通りに感じます。
『わざとらしさ』が世の中に氾濫しています。
何でそんな形なの?何でそんな色なの??というものばかりですが、左官だけでなく、昔からあるものというのは、とても自然に受け入れられる、というかだからこそ永く存在できるのだと思います。
また挟土さんがこれだけ脚光を浴びたのは、何か秀でたセンスなどがあったのではなく、左官職人として、とことん妥協をしなかったからであって、その事はどの世界にも言えることです。
私のこととしても、やはり、妥協をしないことをどれだけ徹底できるか、で10年先は間違いなく変わってくるのだと思いますし、そうありたいと思っています。
ただ建築をつくるというのは、左官もそうですが、木材や大工さんや、その他にも、本当にこだわった良い材料や、腕というのが集められて初めて実現できるものですし、今工事して頂いている住宅たちもそうですし、自ら妥協をしないことももちろん、妥協をしない材料や、職人の腕をいかに集めるか、ということがもっともっとできるような環境に今後なって欲しいと思う反面、世の中は逆の方向に動いています。
まずは、自分の仕事だけでも、上記のことにこだわる事、それが自分のできることだと思っていますし、それがきっと何かの良い影響を残して行ける、最良の道だと思います。