家をつくるということ

  • 2020.04.28
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少し前に書きましたが、ちょうど20年前に設計事務所をつくり、10年前の10月にこの自宅兼事務所をつくり、この連休にもイベント的なことでも、と思っておりましたが、自粛の世となりました。
そこで、家をつくるということについて、改めて思って来たことを書いて、ご興味とお時間のある方に、考えていただくきっかけにでもなれば、と思いました。
文才がなくて恐縮ですが、ちょっとでも思いが伝われば幸いです。

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家をつくるということ。

地面を我がものとして所有するということ。

一生離れられない場所をつくるということ。

家族が帰ることができる唯一の場所であるということ。

大切に感じられるからこそ「心」が育まれるということ。

良い記憶が積み重なるからこそ良い未来も描けるということ。

人間は本当はとても弱く、安心を得るために家をつくるということ。

でもその家をつくるには、とんでもなく大きなお金がかかるということ。

 

もし一生に一種類の食事しかできなかったり、一着しか服が買えなかったとしたら、

CMで流れる通り、営業マンが勧める通りのものを、深く考えずに買ってしまうだろうか。

 

ずっと設計をして、たくさんの家をつくらせていただく中で、家ってそういうものだと思いました。

でも家はあなた自身のものですから、あなたが数十年後に、良かったな、と思うことが一番大切です。

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また本日、10年前竣工した住宅の増築工事が始まりました。(地面の白い縄部分に)
家もすっかり落ち着いた風格を持ち、お子さんたちはすっかり大きくなり、私たちはしっかり歳をとり笑
改めて、住宅含め、建築って、歳月に向き合う仕事だなって思います。