実施案に選定されました

  • 2020.07.14
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「林業の拠点として象徴となる」ことを求められる木造施設の設計者選定のための指名プロポーザルで、当社が選定され、実施に移ることになります。
いつも言います様に木造専門じゃありませんが、結果木造をたくさん設計させていただく過程で、「杉」という材料の美しさや、木造というものの可能性を私なりに追求してきましたので、必勝のつもりでやりきった案を出して必ず実現したいと念じていました。ですからホッと一息ではありますが、ご要望もありますのでこのままできるわけではありませんし、「拠点として象徴」となるものを実現するということは大きな責任を担うわけですから「勝って兜の緒を締めよ」といったところでしょうか、戦いはこれからです。
案の要旨については文字や模型で表現しているつもりですが、水平に並ぶ杉材が内外に連連と連続し、華奢な杉の列柱がそれをあっさり支えている様で、実際や上部のトラスでしっかり力が伝えられている、というか。
結構手間のかかったこの模型のイメージだ、といえばその通りですが、業務上の理由で植栽はなしとなりそうですし、今後、コストや使い勝手のご要望の中で、このイメージをどこまで守って行けるか?でももちろん設計者のエゴとしてカッコ良いものを作るのではなく、使う方、来られる方に愛され、ずっと残る様な建築を目指して、そのためにもやはり「美しさ」というのは不可欠だということを改めてお伝えしながら頑張って実現させてゆきたいと思います。
でも一番大事なのは、杉って美しい木材なんだなあ〜。木造ってこんな綺麗なんだ〜。でもずっと長持ちもするんだね〜。って思われる建築を作ること、かな。