天と地と

  • 2009.07.28
  • BLOG


余り邦画は見なかったのですが、最近ちょっと興味が向かいまして。。
1990年の映画だったそうで、でも随分お金と力のかかった大作で、上杉謙信と武田信玄の、「川中島の戦い」に至るまでのストーリーで、大きなスケールで見応えがありました。
冷静に、馬がとても沢山合戦で走り回り、大変だったろうな〜と。
でも、なんで、僕たち人間って、戦争とか、合戦とか、憎むべきものなのに、見る側としてはついつい心が躍ってしまうのでしょうか?
戦いなんて、全部人間の自己拡張欲というエゴが、他人を殺して来ただけのものだと思うのですが、映画にすることで、どこか美化してますよね。
もう少し悲惨に戦争を捉えた映画なども沢山ありますが、結局マイナーな意見としての存在にならざるを得ない。のは何故だろう??
「欲」とか煩悩と言われるものは、宗教的には逃れるべきもだと思いますが、欲望を抑えると、今の社会は立ち行かなくなるので、やっぱり強い否定ができないんでしょうね。
ちょっと禅の本を読んでいたので、そんな事を思いましたが、人間誰でも、座禅をし、欲や煩悩から少しでも離れる事で、仏に近づき、生きている事が輝いてくる、みたいな事が書いてあって、なんか戦争なんかとは対極的な世界だな〜と思いました。
ただ、でも、決して欲や煩悩を否定する訳でなく、もちろん人間はそこから逃げられない前提で、でも日々の心がけで、欲や煩悩に振り回されて、悩んだり苦しんだりする生き方から自由になれる、というのは、僕もその通りだと思います。
人間何かに執着する事で苦しみが生まれます。
執着から逃れられれば苦しむ事はありません。(何もしないのが良いという解釈では決してないです)
何かを求める事無く、自分の使命を淡々と果たしてゆく、そんな生き方をしたいと思います。