今年も終わり

  • 2010.12.31
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先日trsgrさんにご紹介頂いた本です。trsgrさんとの対話ブログのようになってますが(笑)
アフォーダンスという言葉は確かに良く聞いていましたが、多分その頃は勤め始めで仕事の事ばかり考えていた頃だったのかな。
AI(人工知能)のロボットが初期に全く動かなかったという話から始まるのですが、それは、人間の知能というものをとても単純なモデル化で把握できるという過信でした。
つまり、外の様々なものが人間に刺激を与え、それを受け取って何らかの反応をする、というような。
人間囲む世界というのは、モノや音などの様々な「情報」で溢れていて、それらには、良し悪しを含め人間に様々な価値(アフォーダンス)を与える性質が備わっていて、例えば椅子であればそれは座る事ができるもの、という風に人間が認知をするという。ちょっと短くは伝えられませんが、それまで様々な学問に分断されていたようなものを横断するような形でしか、人間の認知はないというか。
それに、そうでなければ、本当にとても情報量の多い外界の世界に対してこれほど機敏に人間が反応できるわけがないですよね。
そこで、先日の「知覚と幻」の話につながってゆくのですが、人間(動物も同じく)生まれたときにはほとんど無い能力を,外界からの情報と、身体の反応の繰りかえしの中で、ある種の単純化を計りながらより素早くより良い反応が出来るように育って行くわけです。
動物だって、とても複雑な動きをしているわけで、証拠に動物だって人間には全く作り出せない。
アフォーダンスの理論は色々に応用もされていて、例えば、ユニバーサルデザインとして、どのように使ったら良いか一目瞭然で分かりやすい道具、とか。。でも僕はそれはとても気持ち悪く思っています。AI技術もですが、どうも人間の野生(言葉が適切か)を失わせるようなものというのは、何だか驚きや感動といった、生な感情を減じさせてしまうような気がして。
寒いのでもうやめます(笑)
今日は雪が降ったので、うちの庭です。雪見えるかな〜
ではまた来年もがんばりましょう。