上棟しました

  • 2021.07.24
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昨日、設計させて頂いていた永田木材さんの加工場の上棟式でしたが、イメージ通り、以上の、力強い木造空間ができつつありました。
一部2階で、作業のためなどもあり、外周部以外には柱の少ない大スパンと、木造にしてはなかなか大胆な構造ですが、構造設計は永田さんとの繋がりもあって、山田憲明さんにご尽力いただき、それもあって森林組合の方もお願いしてプロポーザルもお願いしたという経緯があります。
まだ内外足場があって分かりにくいのですが、2階が乗っているところは中央の耐力壁と外周だけで支えられていて、240+240の重ね梁で飛ばしていますので、実物は結構なサイズですが、全体の空間から見ると程よい力強さに感じます。


2階ですが、棟木と登り梁を斜材でつなぎ、強い背骨を作ることと、2階の向こうの壁をメガトラス的に扱うことで大きな空間を成立させています。
もっと厚い合板を使うことによってこの斜材をなくすことも出来たと思いますしその方がスッキリしていたとは思いますが、程よく斜材を見せる方が(見せすぎは嫌いだけど)良いように思いました。
今回の設計の大原則は、永田さんが用意する杉の製材(集成材ではなく)を使って、あまり特殊な工法などを避けることで、この建物を見た方が、木造でもこんなものも可能なんだ。木造って良いなあ〜、って思わせることでしたので、力の流れをイメージしながら、木構造としてできるだけ無理なく大きな空間を実現できるように考えたつもりです。といってもやはりこれだけの大空間、木材も思った以上に使用しているので、贅沢だなあ〜とは思います。
仕上げが進み、足場が取れれば、言葉を足さなくてもその辺りを感じていただけると思うのでまた写真を上げますのでお楽しみに。ですし僕も楽しみです。