ダーウィンの悪夢

  • 2009.12.06
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タイトルのニュアンスが何故?と感じるでしょうけれど、このドキュメンタリー映画の舞台、アフリカのビクトリア湖は、もともと魚たちがガラパゴス諸島のように独自進化をしていた場所で、そこにナイルパーチという(日本で言えばブラックバス)大きな魚が放流されたことで、生態系が変わり、でもそれをヨーロッパや日本に売れるためにさらに放流してまで地域の大産業となっている、という感じでした。
ですから、ダーウィンの悪夢。と言っても分からない方は進化論学んでください(笑)。
まあこの映画自体はそれほどおすすめするものでも無いのですし、正直ちょっと誇張が過ぎるような編集で、偏っているように感じましたが、でも僕が大学の卒論の頃からずっと感じていた、「<強い者>と<弱い者>の論理の乖離」という問題を根本に持っているように感じたから、僕としては面白く見ました。
何だか偉そうな書き方になりましたが、実は至って当たり前に皆さんも思っていることだとは思います。
例えば、僕たち先進国の利便性は、所詮発展途上国が存在してくれているから初めて得られているものなんだし、どこかでお互いそれは分かっているけれど、この映画や我々の日常も含め、どちらかに焦点合わせられ、語られることは日常的なんだけど、その両者を本当に健全に同時に語られる、ということがほとんどないように(僕は)思うのは、一体なんでなんだろうか??という問題意識が、僕の中にず〜〜〜っとあります。
そして、その構造はいろんな所にあって、僕らのいる建築の世界でも同じ構造があり、でも僕はそれはとても問題なことだと感じています。
と、書き出すとキリが無い感じですが、僕のライフワークとして(時間を見つけて)追求して行きたいとは思っています。
皆さんはそんなこと思いません???僕だけ??