コンペ

  • 2013.02.25
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本日1次審査の結果発表があった(と言えば分かる方は分かるでしょう)某市伝統芸能会館プロポーザルに応募しましたが見事ダメでした。予想されましたが応募が262もあったという事でどんなものが最後選ばれて建つか興味深いです。年に1つくらいは何かしら応募するようにしていましたが、ここ数年疎かにしていたのもあり、伝統を重んじながら革新も目指すという本施設のあり方にも興味がありました。
何を考えて設計したかと言えば、まあ普段の木造住宅と同じと言えば同じです。
ハレの空間とケの空間というか、主と従というか、ルイスカーンの言い方だとServed space/Servant space をきちんと明確に分け、それを出来るだけ明快な構造と屋根で包む。という結果であり、また背後に有る山や周辺のある程度歴史を感じられる環境に対して「瓦」の良い面を活かしつつそれが持つ重たさを払拭するような使い方をしてみるのが相応しく感じた、結果でもあります。高さの必要な舞台やそれほど必要でない諸部分、また敷地の高低差を取り込むと必然的に勾配のある屋根が馴染み、それも瓦を選んだ理由ですが、そろそろ工事に向けて動く瓦屋根の家をやっていなかったらそうは思わなかったのかもしれませんw
まあ終わった事なのですが、コンペとかで考えたものが、それが実現しなくても、その後多少形を変えて実現できるという事は良くあり、それが応募するひとつの意味でもありますし、僕はこのアイディアはいつか実現してみたいと思っています。
ただ、プレゼンというのは普段からもっと高いレベルでやっておかないといけないなあと改めて感じたりもしました。
さてと、目先の実務に打込もう!