エレファントマン

  • 2012.07.03
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随分話題になって良く耳にしたり、小学生の頃はイジメのセリフのようにも使われていたような、、で今さら初めて見たのですが、見ておいて本当に良かったと、今まででも僕的には最高ランクかな。
ジョセフ・メリックは1862年イギリス生まれの実在した方で、プロテウス症候群、俗称エレフェントマン病だったそうで、その外見のため、サーカスの見せ物のような事しか出来なかったけれど、とある医者によって大きな病院で大切に扱われ、多くの温かい心に接して、、という話です。
表現がどうとか、デヴィットリンチ監督がどうとかはいつものように置いておいて、何しろ「多義的」で「衝撃的」だったように思います。
つまり心に強く突き刺さって来た上で、様々な事を考えさせられたという事で、それは「世間」が作り上げてきた排除の構造というか、理想的なものをでっち上げる事で、そうでないものを虐げる部分と、でも心の中に隠れている、そんなもの関係なく心が感じる部分の間で私たちは生きているということ、というのか。
その医師(アンソニーホプキンス)が最初に彼を見た時、周囲は気持ち悪がったり卒倒する中で、涙を流していました。そんな意図があったか知りませんが、それが、世間と心の中の対照だったのかなと思いました。