どう使おうかな〜

  • 2009.03.27
  • BLOG


今設計中の建築主さんから、故郷にずっと置いてあった材木があるから使いたい、との事で、とりあえず見て考えたかったので、事務所に送って頂きました。
実はこの倍くらいあって、なかなかの量なんですが、大きい材はメタセコイヤ、細い材は梨、と、余り普段なじみのない材料という事もあって早く見てみたかったのでした。
設計という作業は、形を決め、材料を選ぶ事だ、と乱暴に言えてしまう訳ですが、材料というのは、形と違って、設計者の思う通りにならないというか、なかなか奥が深くて、使い慣れた材料でさえ、場所が変われば変わるように、使った事の無い材料なんて、なかなか緊張してしまう面があります。
でも、新しい出会いというか、ワクワクする面もあるのですが、僕は基本的には、材料というか素材感が前面に出てしまうような建築は作りたくなくって、やっぱりさりげなく、それでもその素材の良さがなんとなく感じられるようにしたいと思っています。
でも、この材料分厚いでしょ〜!
素材感が出過ぎないようになんて余り薄くしたら勿体ないし、ちょっとした形の工夫をしてみたいと思います。
いろいろな巾だったり、使えない部分があったりで、うまく使うには、結構労力がかかってしまうのですが、その労力以上の結果が予想できるから頑張ろう!と思えるし、そこが設計をやっている楽しみだと思います。
でもまた、住宅の瑕疵担保の保証とやらが厳しくなるようで、性能確保は大切に決まっているけれど、またより画一化された方向に向かってしまうんだろうなあと思いますが、私たち設計事務所くらいはそこは戦って頑張ってゆかないといけないですよね〜〜。