これでいいのか?住宅設計者

  • 2011.11.22
  • BLOG


住宅特集の記事に「20011年に掲載された、、2000-2010年の間に3度以上の掲載がある設計者を対象」としたアンケート結果が載っていて、やっぱりか、と思う反面これで本当に良いの?と思いました。
それは、2011年に竣工した住宅件数が0-3件の方が76%、0-2件が64%もいるという状況です。
他のアンケートにありましたが、総予算もそれほど高くない中1件あたりの設計料も恐らく平均300万も行っていなさそうなので、単純にかけ算をすれば76%の方が多くても年間に1000万設計料を手にして、50%程度の方は500万にも満たないという事じゃないかと読めます。
もちろん事務所を経営するに当たって家賃やら機器やらスタッフやバイトの(安かろうと)人件費やらを引くと平均して半分程度は無くなると思われるので、設計者に残るの金額が300万以下という層が半数近くいるという事のように推測できたりします。
確かに僕も最初数年くらいはそんなものだったし、もちろんお金が好きでやれる仕事ではないとみんな分っているとは思いますので、これも想定内の事実だったかもしれません。が、数千万の予算を背負う設計者というのはとても責任と能力の要る仕事である事を考えれば、やはりこの結果に対して何か真剣に考えなければいけないと思いました(本誌には一切コメントは無し)
何故能力のある方々のはず?なのにもっと依頼が来ないのか?
こんな夢のない状況で次の世代が頑張ろうと本当に思えるのか?
定期購読していますが、どうも作品たちを見ていても、どうも社会から理解されない閉じた世界の中でいかに目立つかを争っているように(一部は本当に素晴らしい方ももちろん掲載される、から買っている!)思います。ま、文句言われる筋合いでもなんでもないですが。。でも設計事務所全体でもっと価値を認められるような仕事を積み重ねてゆけてこなかったからこそ現状がこうであり、やっぱり変えてゆかないといけないと思います。
現状を自慰的で軽薄で、こんなだから大きな力になり得ないし、自らの首も絞めていると感じます。