長谷守保 建築計画

長期優良住宅ぅ??

ご存知かと思いますが、大義名分は!しっかりしている制度が始まったようですね。
思想のない国家日本らしく、相変わらずの技術論、形式論で、そんな事をして本当に何かが実現すると本心で思っているとしたら、いくら有能な方々がつくった制度でも、馬鹿じゃないかと思います。
まあもちろん、それでもこんな制度が動き出す裏には、得をする大きな力があるからに違いなくって、そんな奴らにだけ利益が転がり込むのも癪だと思うので、自分の設計する住宅にも適用できないかと調べてはみましたが、やはり、様々な試みをしようとしている設計には、その基準からはずれざるを得ない所もあって、なかなかうまく行きそうにありませんでした。
つまり、ハウスメーカーがつくるような、ある性能を満足するためだけにつくられた「製品」の寄せ集め住宅には難なく適用できるけれど、日本に昔から自然とあったような材料かつくりかたでは通らないというような基準がそこにはありました。
今まで200年以上存在してきたつくり方を否定して、所詮ここ数十年しか経っていないような工法や材料だけを認めて、それで200年(という言い方はやめたようですが)持つ住宅ができるだなんて、無責任にも程があるんじゃないでしょうか?
ただ技術的、性能的だけな製品であれば、おそらくまた2、30年経てば、今とは比較にならないものが沢山出来てくるでしょう(でなければ建材メーカーはつぶれる)し、そうなれば、今の製品の寄せ集め住宅に住む人は、やっぱりなんだか建替えたい惨めな気持ちになる、のではないでしょうか??
これから200年存在して欲しいと願うなら、まずは今まで200年存在し続けることが出来たものと真摯に向かい合う事が不可欠です(もちろんその通り作るべきだなんて言いませんが)
でも確かに100万円貰えるなら欲しいし、どうせ大手メーカーにさらわれるだけなら何とか引っ張りたいと思うのは山々ですが、でもそれも所詮税金や今後の国の借金でしかない。。
こんな事では、もしかしてその住宅たちは200年もっても、日本という国が先に滅びるかもしれないですね。なんて冗談ではないかも。
時事ネタということで書いてみましたが、いかがでしょう?

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On 6月 4, 2009
by hase
in けんちくーしごと

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