長谷守保 建築計画

都市の力/日経サイエンス


これは呼ばれているような気がして即買いしましたw
まず、今目にする「都市」を考える以前に、数千年昔から人類は各地に都市的なものをつくって来たわけで、その中でも意外だけど実は、アマゾン地域にもかなり高度な田園都市があり、道路や運河や人造湖なども随分あるそうです。また「都市とは多数の石造建築物が碁盤の目のように並んでいる物と見なす一般的な概念は,砂漠のオアシスで生まれたメソポタミア文明に由来するが、他の環境で誕生した都市にそのような特徴はない。」し、もちろんアマゾンもそうなのだそうだけど、そう考えると僕らが今思っている都市というのと違った概念の都市も本来あったし、あり得るのだという事は、まず十分に意識しておかなければならないということですよね。
ニューヨークの犯罪が激減したそうですが、どうやら、都市が犯罪の温床という訳でもないそうで、またどの文明でも都市かや人口の過密化が必然なのを考えれば当然だろうけれど、実はその方が合理的で無駄が無いからだ、というのはそう思うのだけど、だからといってそれほど人の居ないところを無理矢理都市化させるというのは本末転倒な無駄な事だと思うし、さっきも同業の親しい方が遊びに来られた時もお話していましたが、浜松なんかはそれに近いんじゃないかと思います。
本誌中でも、最新のビルを設計するある建築家に、そのようなビルの持続可能性にとって重要な点を問うたら「何はともあれ,立地、立地、立地が第一だ」と答えたらしいのだけど、笑い話じゃなく、逆にいうと、立地の悪いところにビルなんて建てるんじゃない!という事ですよね。
さて、ジェイコブズが述べた「公人を自認する人」つまりカフェやレストランを最も頻繁に訪れるような人が必要で、街角のうわさ話が近隣の繋がりと安全を保つのに必要だと論じたそうですが、今後の都市としては、マイコンやセンサーなどによってそれがもっとライブ感を持った生き生きと活力のあるデジタル都市空間を生む、とあり、う〜ん、確かにそうなるのかもと思いつつも、何となくそんな事までになったら落着かなくて気持悪いんじゃないか?と年寄り的に考えてもしまいます。
そして、高層ビルで農業も、確かに新鮮で安全なものというメリットもあり、恐らくそうなってゆくんだろうけれど、それもあくまで大都市部にのみ必要なもので、浜松の駅ちかくの例の空地に建てたら?と考えてみたけど、浜松なんて農地が沢山あるし割高になるだけだなあとw
と、色々な面で面白かったです。
読みたい方は、これに限らずいつでもお貸しします^^

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On 4月 13, 2013
by hase
in みるーよむーかんがえる

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